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年齢とともに「酵素」が減る? 最近の不調、酵素が足りないせいかも

健康のためには「酵素」が重要だ、と聞いたことはありませんか?

私たちの体内では、消化や吸収、代謝など、日々さまざまな化学反応が起こっています。
その反応を促進して、生命を維持するのに欠かせないのが「酵素」です。

この記事では、酵素の働きと、体内の酵素を増やす作用がある栄養素についてご紹介します。



酵素とは?

酵素とは、主にたんぱく質でできており、体内で起こるさまざまな化学反応の仲立ちをする物質です。

ヒトの体にはおよそ5000種類もの酵素があるといわれ、その働きによって大きく「消化酵素」「代謝酵素」の2種類に分類されます。

<消化酵素>
食べ物から摂取した栄養素を分解して、体に吸収しやすくする酵素です。
代表的なものには、唾液に含まれる「アミラーゼ」(でんぷん分解酵素)、胃液に含まれる「ペプシン」(たんぱく質分解酵素)、すい液に含まれる「リパーゼ」(脂肪分解酵素)などがあります。

<代謝酵素>
吸収した栄養素をエネルギーに変えたり、日々さまざまなダメージを受ける細胞の防御・修復を促したりする酵素です。新陳代謝や血液循環の促進、有害物質の排出、免疫力の向上など、全ての生命活動に関わっています。
この酵素が働くことで、私たちの体が細胞レベルで正常に機能することができます。


加齢によって酵素の量が減る?

以前よりも胃もたれしやすくなった、疲れやすくなった、痩せにくくなった、などと感じることはないでしょうか?

それは、消化酵素や代謝酵素の働きが落ちたことが原因かもしれません。

残念なことに、年齢を重ねるにしたがって、酵素をつくり出したり、働かせたりする機能はだんだんと低下してしまいます。

体の不調や疾病、老化の主な要因とされるのが、「酸化」「糖化」「慢性炎症」「有害物質」の4つ
本来ヒトの体内では、これらの要因を打ち消すための酵素(抗酸化酵素や解毒酵素)も十分に分泌されていて、防御システムとして働いています。

ところが、個人差はあるものの、抗酸化酵素は20歳ごろをピークに年々減少していきます。
酸化ストレスは、糖化や慢性炎症を悪化させることにもつながるので、この酵素量の減少が、不調や老化の一因となっているのです。


では、低下した酵素の機能をもとに戻す方法はないのでしょうか?

アブラナ科野菜、とくにブロッコリースプラウトに多く含まれる成分「スルフォラファン」には、体内で酵素の生成を促進する作用があることがわかっています。


【健康を損ねる「4つの要因」について】
詳しくはこちらの記事をご覧ください。


スルフォラファンが酵素をつくる仕組み

スルフォラファンを摂取すると、体内では次のような仕組みで抗酸化酵素や解毒酵素が作られます。


細胞内には、「転写因子」と呼ばれる物質があり、普段は別の物質と結びついています。
スルフォラファンを感知すると、この2つは切り離されます。
すると「転写因子」は自由に動き回れるようになり、細胞の核の中に入ります。そこでDNAと結びつき、抗酸化酵素や解毒酵素がたくさん作られるように遺伝子に働きかけます。


このようにスルフォラファンは、酵素をつくる仕組みを動かすための「スイッチ」の役割をしているのです。

年齢とともに減ってしまう酵素を補うために、積極的に摂りたい栄養素です。



今回は、酵素とは何か、そして酵素を作り出すスルフォラファンの働きについてご紹介しました。

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