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“体を守る栄養素” スルフォラファン ってなに?

みなさんは、「ファイトケミカル」という言葉を知っているでしょうか?

ファイト=植物
ケミカル=化学成分

という意味で、植物が紫外線や虫などから身を守るために作り出す、色素や香り、辛みなどの成分のことです。
トマトのリコピン、唐辛子のカプサイシン、大豆のイソフラボン、ブルーベリーのアントシアニンなどが有名ですね。

もともとは植物が自分自身を守るために作るものですが、人間にとっても健康の維持・増進をもたらしてくれる成分が多く、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維 の「6大栄養素」に次ぐ「第7の栄養素」として注目されています。

そして、ブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科野菜に含まれるファイトケミカルの一種が「スルフォラファン」

強い抗酸化・解毒作用を持つなど、さまざまな疾病や老化に対する体の防御力を高めてくれることがわかっています。


「体の防御力を高める」スルフォラファンの作用とは

私たちの体を老いさせたり、さまざまな不調、疾病の要因となっているのが、「酸化」「糖化」「慢性炎症」「有害物質」の4つです。

酸化
呼吸で取り入れた酸素の一部が変化した「活性酸素」が、細胞やDNAにダメージを与えること。リンゴの断面が茶色く変色したり、鉄がサビてボロボロになったりするのも、酸化によるものです。「体がサビる」ともいわれます。

糖化
タンパク質と糖が結びつき熱によって変性すること。「体がコゲる」ともいわれ、ヒトの体をつくるタンパク質が糖化すると、本来の機能を果たせなくなり、病気をまねきやすくなります。

慢性炎症
炎症とは、体を守るために免疫機能が働くことで起きる防御反応のこと。軽度の炎症が長く続く「慢性炎症」では、免疫システムが過度に活性化し、正常な細胞まで傷つけるようになりさまざまな病気を引き起こす原因になります。

有害物質
体の中に入り込んで、悪い影響を及ぼす物質。食品添加物、ニコチンなどのタバコに含まれる有害物質、シックハウスの原因とされるホルムアルデヒド、大気汚染物質のベンゼンなどがあり、中には「発がん物質」といわれるものもあります。

ヒトの体には、これらの要因から自身を守る防御機能がもともと備わっています。
しかし、年齢を重ねるとともにその力は弱くなり、ダメージに対する防御が追いつかなくなると、体のさまざまな不調や機能の低下につながります。

スルフォラファンには、この体に備わっている防御機能を高める働きがあります。
つまり、抗酸化、抗糖化、抗炎症、有害物質の解毒を促進し、私たちが自分自身の体を守れるようにサポートをしてくれるのです。


スルフォラファンを多く含む食べ物は?

スルフォラファンは、ブロッコリーやカリフラワー、キャベツ、ケールなどのアブラナ科野菜に含まれていて、とくにブロッコリーに多く含まれます。

そしてブロッコリーの中でも、“発芽したばかりの新芽”の状態である「ブロッコリースプラウト」が最もスルフォラファンを多く含んでいます
その含有量は品種によって異なり、ブロッコリーの約2倍〜、多いものでは20倍以上にもなるんです!

ブロッコリースプラウトを日々の食事に取り入れることで、手軽に効率よくスルフォラファンを摂取することができます。



今回は、スルフォラファンとは何なのか、またそのパワーについてご紹介しました。
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